声の学習を始めると決心したら、まず長期的なゴールを決めましょう。 歌うことの学習には、理論的なものと肉体的なものの2つのプロセスがあります。 音が跳躍するアプローチをするときや、フレーズを支えるときなど、それぞれのテクニックを身につける時に、身体がどのように反応しているかを知り、そして、あなたの筋肉に覚えさせることも大切ですが、それには、時間と練習が必要です。筋肉をくり返し正しくトレーニングすることによって、 パフォーマンスのときにあなたの楽器が効果的に反応してくれます。
一般的にシンガーは、テクニカルなコンセプトを実際にそのスキルを習得するより前に、頭で理解する傾向が あるので、練習はとっても重要です。 練習を続けるすべての過程において、上手に歌えるということは、 それなりのスキルが必要だということを覚えておきます。 練習は時に忍耐が必要になりますが前向きに高いモチベーションを持って続けると上達していきます。
声の発達がまだ未熟な段階では、自分の欠点を目立たせるような選曲は避けましょう。 選曲時にはその曲の難易度が自分の上達レベルに相当しているかどうかを判断することが大事です。
自分で完璧な発声が出来ていないと思ったとしても、人前で歌うというということで日頃の学習とは違う学びがあります。より上手く歌えるためにスキルの習得は重要ですが、どんな時も楽しもうとする気持ちが一番大事なことです。
すべての楽器には、発声器、振動器、共鳴器という3つの共通要素があります。 例えば、あなたの声は、肺(発生器官)から押し出された息の力によって声帯(振動器官)が震えることで作られます。 声帯で発生した音は、のど、口腔、鼻腔(共鳴器官)の共鳴によって音色が決まり、増幅します。
エネルギーとリラクゼーション 呼吸のコントロールは、発声の学習の中で、もっとも重要な練習のひとつです。 それは、イントネーション、音質、持続力、音域、ダイナミクス、表現力、柔軟性、フレージング そして様式の解釈に影響を与えます。 正しい呼吸のコントロールを習得することは歌うときにとても重要な第一ステップです。
のど、口、鼻腔は、すべて発声器官の一部として機能します。 声帯が振動することによって発生する原音(基音)は共鳴器官に反響し、音を増大させます。 この共鳴は音を色づけ、増幅させます。 歌うことを学ぶのは、あなたのすでに持っている機能を最大限に発揮できるようになるための長い道のりを歩むことなのです。